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テストステロンは社会貢献とリスクをとるホルモン

[2024.03.24]

テストステロンは社会貢献の気持ちを強くするホルモン

テストステロンと聞くと、通常は男らしさ、力強さ、筋肉といったイメージが浮かびます。また、一部では攻撃性や暴力性、不良といったネガティブなイメージも持たれることがあります。しかし、2012年に行われた研究は、このテストステロンのイメージを大きく変えるものでした。この研究では、東日本大震災の際に多くの人々が被災地にボランティアに行った際に、テストステロンを投与したグループの参加者がボランティア活動に貢献的であることが明らかになりました。

この研究結果から、テストステロンは社会で自分を主張し、つまり「社会に参画する」ホルモンであることが示唆されました。テストステロンは単なる男性らしさや筋肉だけでなく、社会での協力や貢献にも関与していることが分かります。このような視点から、テストステロンは社会的な行動やコミュニケーションにも影響を与える重要なホルモンであることが理解されています。

 

 

 

テストステロンはリスクをとる

リスクを取るためのホルモンとしてテストステロンの重要性を発見したのは、為替ディーラーから研究者に転身したケンブリッジ大学のジョン・コーツ博士です。ジョン・コーツ博士は、為替ディーラーとしての経験から、リスクを冒す行動に関与するホルモンとしてテストステロンが関与していることに興味を持ち、その研究を行いました。

為替ディーラーは非常に高額な資金を瞬時に動かす判断をしなければならない環境で活動しており、リスク管理が重要です。ジョン・コーツ博士の研究によって、テストステロンがリスクを冒す意欲や判断に影響を与え、高圧的な環境での意思決定に関与していることが示されました。この発見は、テストステロンがリスクを取る行動に関連するだけでなく、さまざまな社会的な行動に影響を及ぼす可能性を示唆しています。

ジョン・コーツ博士の研究により、興味深い2つの発見があります。

  1. 同じ日において、テストステロンが高い人の方が儲けが大きい。 これは、テストステロンの濃度が日々変動することを考慮しています。同じ日の中でも、テストステロンが高い状態で取引を行った人は、儲けが大きい傾向があるということを示しています。つまり、テストステロンの日内の変動がトレードの成績に影響を与える可能性があることを示唆しています。
  2. 同じディーラーでも、テストステロンが高い時の方が儲けは大きい。 この発見は、同じディーラーが異なる日においてテストステロン濃度が異なる場合を指しています。同じディーラーであっても、テストステロンが高い時期にトレードを行った場合、儲けが大きい可能性が高いということを示唆しています。つまり、テストステロンの長期的な変動がトレードの成績に影響を与えることを示唆しています。

これらの発見から、テストステロンがトレードにおいてリスクを冒す意欲を高め、儲けを増加させる要因となる可能性があることが示されました。

 

医師中村有吾

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