男性更年期の症状
多くの場合、更年期においては睡眠が浅くなることが多く、その結果、「疲れがなかなか取れないな。やっぱり歳だなぁ」と諦めてしまう人が多いです。また、他にも肩や背中の筋肉痛、だるさに悩む場合や、めまい、ほてり、のぼせ、多汗などの症状も起こります。
このような症状は更年期障害に関連しており、ホルモンバランスの変化が主な原因です。睡眠の浅さや疲労感は、夜間の睡眠の質が低下することに起因し、体調不良を引き起こすことがあります。肩や背中の筋肉痛、だるさは、筋肉の緊張や不快感につながります。また、めまいやほてり、のぼせ、多汗は、ホルモンの変動が自律神経に影響を与える結果として現れます。
さらに、更年期には以下のような性的な関連の症状も現れることがあります。
- 性欲の低下: ホルモンバランスの変化により、性欲が減少することがあります。性的な興奮や欲望が以前よりも弱く感じられることがあります。
- 朝立ちの減少: 朝に起きた際に勃起が起こりにくくなることがあります。朝立ちが少なくなることも一般的な症状です。
- セックス中の射精困難: セックス中に射精が難しくなることがあります。射精までの時間が以前よりも長くなることがあります。
- 中折れ: セックス中に勃起が途中で弱まったり、中折れしてしまうことがあります。この状態は性的な不安を引き起こすことがあります。
- 勃起障害(ED): 更年期に入ると、勃起が全く起こらない場合もあります。これは勃起障害(Erectile Dysfunction、ED)と呼ばれ、性的な機能に重大な問題をもたらすことがあります。
さらに、男性の更年期に特有の精神的な症状も存在します。以下がその一部です。
- 集中力の低下: 更年期に入ると、仕事や日常生活での集中力が低下することがあります。物事に集中しにくく、仕事の効率や認知能力に影響を与えることがあります。
- イライラや不安: 更年期になると、イライラや不安が増加することがあります。小さなことにイラつきやすく、ストレス感が高まります。
医師中村有吾